韓国の飲料スタートアップが日本産抹茶を使ったRTD抹茶ラテを開発
韓国の飲料スタートアップが日本の飲料OEMメーカーと連携し、日本産宇治抹茶を使用したRTD(Ready to Drink)抹茶ラテを開発。カフェ文化が根付く韓国市場で月間3万本の販売を達成。
País del Cliente
韓国
Tipo de Cliente
飲料スタートアップ
Categoría de Producto
飲料(RTD抹茶ラテ)
Duración del Proyecto
7ヶ月
Resumen del Proyecto
プロジェクト期間
7ヶ月
発注ロット数
5,000本
初期投資
約310万円
成果
韓国で月間3万本販売
プロジェクトの背景
ソウルを拠点とする飲料スタートアップ「MaCha Lab」は2023年に創業。韓国で急成長するカフェ文化とプレミアム抹茶ブームに着目し、コンビニやカフェチェーンで手軽に楽しめるRTD(Ready to Drink)抹茶ラテの開発を計画しました。
韓国国内にも飲料OEMメーカーは存在しますが、日本産宇治抹茶の本格的な風味を再現するためには、原料調達から製造まで一貫して日本で行うことが不可欠と判断。「Made in Japan」のブランド力を活かし、韓国のプレミアムRTD市場で差別化を図ることを決定しました。
OEMメーカー選定のプロセス
OEM JAPANを通じて4社の飲料OEMメーカーに相談。以下の基準で選定を行いました。
- ペットボトル・缶の少量充填(5,000本〜)に対応可能
- 宇治抹茶の調達ルートを持ち、原料の品質管理が徹底されていること
- 韓国MFDS(食品医薬品安全処)の輸入基準に対応した書類作成が可能
- 韓国語または英語での対応が可能
最終的に京都府の飲料OEMメーカーD社を選定。D社は宇治茶の産地に近く、地元の茶農家から直接一番茶を仕入れるルートを確保。韓国・台湾への輸出実績も豊富で、ペットボトル充填ラインは年間1,000万本の製造能力を持っていました。
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レシピ開発と試作
MaCha Labが目指したのは、抹茶の苦味と甘みのバランスが絶妙なカフェクオリティのラテです。韓国の消費者は甘みのある飲料を好む傾向があり、この点を考慮したレシピ設計が求められました。
| フェーズ | 期間 | 内容 |
|---|---|---|
| レシピ設計 | 1ヶ月 | 抹茶グレードの選定、乳原料の比較検討 |
| 試作1〜3回目 | 2ヶ月 | 抹茶濃度・甘さの調整、沈殿防止技術の検証 |
| 保存性試験 | 1.5ヶ月 | 加速劣化試験、色味の変化テスト |
| パッケージ設計 | 1.5ヶ月 | 韓国語ラベル設計、栄養成分分析 |
| 本生産 | 1ヶ月 | 5,000本の充填・検品・出荷 |
特に難易度が高かったのは抹茶の沈殿防止です。D社の技術チームが独自の微粒子分散技術を用いて、常温保存でも抹茶が均一に分散する処方を実現。3回の試作を経て、抹茶の鮮やかな緑色と濃厚な風味を保つ最終レシピが完成しました。
量産と輸出対応
初回ロットは5,000本(280mlペットボトル)で製造。UHT殺菌(超高温瞬間殺菌)により常温で9ヶ月の賞味期限を確保しました。
輸出対応のポイント:
- 韓国MFDS向けの輸入届出書類(成分規格書・製造工程図)を作成
- 韓国語の栄養成分表示・原材料表示ラベルをD社が設計支援
- CIF条件での輸出手配(釜山港向け)
- ロットごとの微生物検査・残留農薬検査を実施
D社は過去の韓国輸出実績から、MFDS審査で指摘されやすいポイントを熟知しており、書類の不備なく初回の輸入通関を完了させました。
結果と学んだこと
「MaCha Lab 宇治抹茶ラテ」として発売後、ソウルのコンビニチェーンとオンラインストアで展開。発売2ヶ月で月間3万本の販売を達成し、韓国のプレミアムRTD市場で注目を集めました。
成功要因:
- 宇治抹茶100%使用の「Made in Japan」ブランド力
- 韓国消費者の味覚に合わせた甘さとコクの調整
- 沈殿しない高品質なRTD抹茶を実現した日本の製造技術
MaCha Labは現在、2ndロットとして2万本を発注済み。季節限定フレーバー(ほうじ茶ラテ、桜抹茶ラテ)の開発も進行中で、釜山・大邱への販路拡大も計画しています。日本OEMメーカーとの協業により、韓国市場での「本物の日本品質」というポジショニングが確立できたことが最大の収穫でした。